読むのにかかる時間:10分弱
こんにちは。
息子からの質問、修行と思うことで乗り切っている1983年生まれ一般の主婦です。

何探してるの?

掃除機

掃除するの?

そうだよ。
(それ以外あるかな)

今から?

・・・そうだよ。
(ここ踏んばりどき)
お互いに成長していると信じましょう。
さて私は「読書」を趣味の一つとしており、だいたい月2冊ほどマイペースに読んでいます。
そんな中、最近立て続けに
以下のような「本を読みたい」人
からおすすめ本を聞かれました。
なので今回は、
そんなあなたへ捧ぐ!
歩きながらでも読んでしまうほど、面白い本をご紹介。
きっと、読書に苦手意識がある人でも夢中になれるはず。
筆者についてはこちら。偏りのある人間ですが、趣味趣向が合えば嬉しい限り♪
自己紹介part1(経歴編)
自己紹介part2(内面編)
さっそく、おすすめ3選!

この記事を書く前に再読しましたが、やはり間違いなく面白いです。
これらの本は、いつでもどこでもすぐに楽しめる最高のエンタメ。
「読んでいることを忘れる」という体験をぜひ!
- 『そして誰もゆとらなくなった』
- 著:朝井リョウ
- 何も考えずに笑いたい人へ
- 『世界音痴』
- 著:穂村弘
- くすりと笑いつつ、言葉の魅力に溺れたい人へ
- 『前進する日もしない日も』
- 著:益田ミリ
- 白湯のような本を欲する人へ
超面白いのは大前提ですが、その他の要素として
「圧倒されない1cmほどの厚み」
を重要視したせいか、全て短編集のエッセイです。
短編集で文章が上手すぎるので、ものすごく読みやすいですよ。
では一冊ずつ解説します。
『そして誰もゆとらなくなった』(2022年)
とにかく超笑えます!
『時をかけるゆとり』(2014年)、『風と共にゆとりぬ』(2017年)に続くエッセイ集3作目で、完結編。

最近友人のおすすめにより、再読して爆笑
まず伝えたいのは、
電車やバスなどで読むのは控えて
多くの人が、レビューで注意喚起しています。
声出して笑ってしまうので!
文字でこんなに笑ったこと無い!
全話面白いけど、
- サイン会の話
- 送別会の途中でトイレを探して疾走する話
これほんと好き。
著者紹介の時点でもう面白いってどーゆーことー
参考までに、その内容をご紹介。
朝井リョウ(あさい・りょう)
1989(平成元)年、岐阜県生まれ。小説家。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。30代後半となった今「このタイトルで新人賞に応募した過去の自分、ふざけてんのか?」と思う。13年『何者』で第148回直木賞を、14年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を、21年『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞し、いよいよ若手ぶれなくなってきた事実に震える。3冊に亘り著者プロフィール欄でふざけてみるも特に誰からも言及されず、このスペースを死角と断定。ゆえに全く関係のない単語で締める。木こり。
『そして誰もゆとらなくなった』著者紹介より引用
えっ、もう社会人15年目?詐欺?
頭を使わず読めるエッセイ第3弾
私が知るエッセイの中で、「笑える」という点でダントツ1位
朝井リョウ氏の観察眼は、冷静でフラットなんですよね。
大真面目だから、笑える。
哀愁ただよう著者の日常が、心の栄養となること間違いなし。
もちろん、前2作も超面白いのでおすすめ。
『世界音痴』(2002年)
歌人・穂村弘が、日常の「世界音痴」な出来事を、淡々と鋭く言語化したエッセイ集。
1話完結でとても読みやすく、言葉の魔法にかかるような中毒性のある一冊です。
なんて愛すべき著者なんだ
裏表紙の紹介文からして、もう心をつかまれます。
末期的日本国に生きる歌人、穂村弘(独身、39歳、ひとりっこ、親と同居、総務課長代理)。
雪道で転びそうになった彼女の手を放してしまい、
夜中にベッドの中で菓子パンやチョコレートバーをむさぼり食い、
ネットで昔の恋人の名前を検索しーーー『世界音痴』裏表紙より引用
少し悲しみのある人間の不器用さが赤裸々に記されているので、読み進めるほど、
「心の奥にある言葉にならないもやもや」
がほどけていきますよ。
穂村さんは、自分の弱さや恥ずかしさを、見栄や願望で飾ることなく率直に淡々と言葉にできるすごい人。
その「飾らない視点」がとにかく心地良いのだと思います。
『世界音痴』というタイトルに、もう全てが詰まっている。
「社会のリズムにうまく乗れない」
「普通の感覚から少しずれてしまう」
そんな感覚に名前を与えてもらえたようで、読んでいると、なんというか、孤独も大切にしたいと思える。
文章に添えられている、切ないのにおかしみがある短歌も素敵すぎる。
『前進する日もしない日も』(2013年)
イラストレーターの益田ミリさんによる、1~2ページの短いエピソードが80話以上収録された、
「毎日の中にある名もなき気持ち」
をそっとすくい上げてくれる本です。
益田ミリさんといえば、等身大の心の揺れを描く「すーちゃん」シリーズでも有名ですよね。

穏やかで飾らない、すーちゃんのファンです。
ものごとの捉え方、かなり参考にしています。
本書も、そのような益田ミリさんの魅力が詰まったエッセイ集。
1話が短く1~2ページなので、とにかく読みやすいのも良い。
「名もなき感情」をすくい上げてくれる一冊
本書で気付かされるのは、忙しさの中でつい見過ごしてしまうような小さな「心の動き」。
- 理由なく胸がざわつく日
- 誰かのさりげない優しさに救われた瞬間
- 一瞬だけ湧いて消えた負の感情
そうした名もなき感情や瞬間を、益田ミリさんは驚くほど丁寧に描きます。
読むたびに、心の奥がほぐれていくよう。
きれいごとだけじゃない。人間のリアルにも寄り添ってくれるところが魅力
本書がクセになるポイントは、「前向き」とか「癒し」だけでは終わらないところ。
人間なら当たり前に抱えるもの、例えば
- 欲望
- 嫉妬
- 「いい人でいたい」という気持ち
- それができない自分へのモヤモヤ
- 人を嫌う気持ち
- 逃げたい気持ち
こうした「一般的には負と呼ばれる感情」にも、益田ミリさんは目をそらさず丁寧に向き合い、肯定的です。
解決策が提示されている訳でもなく、丸ごと受け入れて進むような感じ。
その、「どんな自分からも目を逸らさない」という著者の考え方に触れることで、私は救われているのだと思います。
40代にとっては白湯のような本。
身体と同じように、心も冷やさないようにするべし笑
時々益田ミリさんを摂取することをおすすめします。
読書の最大のメリットは、「スキマ時間が娯楽になる」

読書を続けていくと、読むのが止まらない面白い本に、きっと必ず出会うでしょう。

一気読み必至のおもしろ本、後日紹介しますね!
二宮金次郎(今は無いの?)ばりに、歩きながら読んでしまうほどですから。
「頭が良くなる」「語彙力が上がる」なんて効果は二の次として、まずは
楽しむ
これが何より重要だと思います。
読書が、自分の中で「娯楽」のカテゴリーに入ればこっちのもんです。
たとえば、こんなシーンを思い出してください。
- 電車やバスの移動時間
- 病院の待ち時間
- Wi-Fiが繋がらない場所(旅先とか?)での空白時間
この「何もできない時間」が、本一冊あれば「娯楽の時間」に。
一度ハマると、
読書はスマホに代わるエンタメになり得る
と実感するはず!
おまけとして、こんな効果も
集中力・思考力・認知力の向上
情報があふれる現代では、長時間一点に集中するのって中々難しい。
めんどくさがらずに論理展開を追う力、問題解決能力を養うのに役立つと言われています。
擬似体験により視野が拡大する
本を通じて、様々な登場人物の人生や異なる視点に触れることで、自身の視野が広がります。
新たな自分に出会うことも多々。
没入による脳のリセット
わずか10分でも物語に没入すれば、驚くほど頭がスッキリします。
読書には、ストレス軽減・脳のリセット効果があると言われています。
特にこんな人
- 寝る直前までスマホを見ている人
- 眠りが浅い人
- タスクが多すぎて混乱しがちな人
- なんとなくいつも不安な人
寝る前の「10分読書」を取り入れるだけで、心が落ち着き、眠りの質も変わるかも。
最後に:まずは1冊、いや1話!読んでみて

読む習慣がない人ほど、最初の1冊に何を選ぶかが大切。
今回紹介した本たちは、
- 短編集である
- 読みやすい文章である
- 内容が面白い
という特徴から、
「読書が苦手な人」でもスラスラ読めて、没入できる作品ばかり。
ぜひ、どれか1冊手にとってみてください。
「読書=楽しいこと」
だと、脳にインプットされることでしょう!
ではまた。

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