こんにちは、1983年生まれの主婦桃子です。
今回おすすめする漫画は、超大作「キングダム」!

キングダム?難しそう。歴史好きしか楽しめないでしょ?

気にはなるけど・・全くの無知。どんな話?
【結論】キングダムは、歴史好きでなくても楽しめる!みんな大好き、成り上がり物語。
主人公がどん底や無名の状態から努力や才能でのし上がっていくストーリー。
少年マンガの王道テーマ。

私が好きなマンガでパッと思いつく成り上がり系は、「スラムダンク」ですね。
チンピラだった桜木花道が、バスケ初心者から全国大会を狙うエースに!
井上雄彦先生の作品では、「バガボンド」もそうかも。
宮本武蔵が剣豪の頂点を目指す物語。
他にもワンピース、NARUTO、BLUE GIANT(ブルージャイアント)など、音楽や冒険系など、多くのジャンルで数えきれないほどの成り上がり物語が人気を博しています。
キングダムは映画化もされているので、読んだことないけど知ってる、という人も多いのでは。
信頼・裏切り・希望・絶望、「国家」というものの全体像など、なんとまあ学ぶことが多い漫画です。
月並みな表現ですが、ほんと壮大。

我が子にも、いつか読んで欲しい。
ということで今回は、キングダムをまだ読んだことがない人に向けて「とりあえず知っておきたい前提知識」をまとめました。

とはいえ、読んだことがある人にとっても「そうだったんだ〜」と思えるような内容ですよ。
私は最新巻(75巻 ← イッキ読みできるから恐れないで)
まで読んでますが、この記事を書きながら「へぇ〜」と思うことが多々ありました笑
筆者(1983年生まれ)についてはこちら。趣味趣向が合ったら嬉しい限り。
自己紹介part1(経歴編)
自己紹介part2(内面編)
「キングダム」が歴史の知識ゼロでも楽しめる理由4つ
「キングダム」が歴史の知識ゼロでも楽しめるその理由は以下の4つです。
- みんな大好き「成り上がり物語」だから
- 下僕出身の少年・信が、「天下の大将軍」を目指して一歩ずつ成長していく姿に希望を感じる。
- 努力を積み重ねて成長する姿に、心を揺さぶられ胸が熱くなる。
- キャラクターの個性が際立っていて、人間ドラマが熱いから
- 主人公だけでなく、仲間や敵にも魅力的な人物が多数登場。
- それぞれにドラマと信念があり、「人間ドラマ」としてとても面白い。
- 勧善懲悪ではなく、敵にも共感できるような切ないドラマがあるところが良い。
- 戦いのスケールと迫力がとにかくすごい
- 大軍同士の激突から一騎打ちまで、戦術や心理戦が見どころ。
- 純粋に「どちらが勝つのか?」「次の一手は?」という物語の展開が楽しみで仕方ない。
- テーマが普遍的
- 「友情」「裏切り」「夢」「信念」「国を変える」などというキングダムのテーマは、歴史の文脈を知らなくても場面場面で共感がすごい。
- 2000年前でも、国が違っても、人間だもの。
できれば知っておきたい物語の前提4選

キングダムは、歴史に詳しくなくてもしっかり楽しめる物語です。
ですが、背景をちょっと知っておくと物語をぐっと理解しやすくなり
さらに登場人物の気持ちに想いを馳せることもできるようになります。

国や時代は違えど、「気持ち」や「思い」は普遍的よね。
人間だもの。
いつの時代? 中国の春秋戦国時代
「キングダム」は、中国の 春秋戦国時代 を舞台にした超大作漫画です。
登場人物は実在の人物やフィクションがうまく混ざっていますが、大きなストーリーは歴史の事実の通りです。

史実どおり、戦乱の春秋戦国時代を経て、秦(しん)が「中華統一」を果たす物語よね。
春秋戦国時代とは?
物語の舞台は 紀元前3世紀ごろの中国。
この時代は「戦国七雄」と呼ばれる大国が覇権を争っていました。
七雄とは以下の国々。

でも覚えなくても全然問題無し!
「7つの国が覇権争いをしている」ということだけ分かっていればOK。
- 秦(しん)
- 後に中国を統一する国。
- キングダムの主人公・信や嬴政(えいせい)が属する国。
- 趙(ちょう)
- 知略の李牧(りぼく)や、武神と呼ばれるほどとんでもなく強い龐煖(ほうけん)などのすごい武将を輩出。
- 楚(そ)
- 国土が広大で人材も豊富。
- 広大な面積の大国。
- 燕(えん)
- 北方に位置。(情報少な!)
- 韓(かん)
- 七雄の中で最も小国。
- だが、絶妙な位置にあるため他国に狙われがち。
- 魏(ぎ)
- 初期は強国だったが、次第に勢力を削がれる。
- 斉(せい)
- 商業と海の力を持つ国。
- 最後まで秦と対抗した。
でも読み進めるうちに、ある程度国の名前覚えてしまうと思います・・笑
ちなみに同時期、日本は弥生時代という驚き

中国の春秋戦国時代、日本は主に弥生時代にあたります。
作中には、始皇帝や紀元前だの大昔的なワードが出てくるので、そりゃそうなんですけどね。
あらためて弥生時代と聞くと
「・・・いや大昔やん!」と思いました。
日本が弥生時代だと思ってキングダムを読むと、その文化の差に驚きです。
生活・農業
- 日本
- 水稲農耕が始まり、村ごとに水田を管理している。
- 青銅器や鉄器を使用し始めた段階で、まだ生産力は小規模。
- 集落は環濠集落(集落の周辺を掘った穴で囲み、防衛や貯水用としている集落)など、防御的な村落も見られる。
- 中国
- 雨水だけに頼らない、水源を利用した農業や大規模な農地開発が進んでいる。
- 人口も日本とは桁違いに多い。
- 鉄製農具や牛馬を使った農耕が普及しており、日本より大規模で効率的。
道具・技術
- 日本
- 青銅器は祭祀用(銅鐸・銅矛など)。
- 鉄器は実用品(農具・武器)として使われ始めた。
- 文字はまだない!記録は口伝や儀式に依存。
- 中国
- 青銅器はすでに実用品から退き、鉄器が主流。
- 紙や書物、印刷の前段階としての竹簡などが普及。
- 貨幣経済が広がり、市場や交易制度も発達。
社会・政治
- 日本
- 村落共同体を中心に、リーダーが権力を持ち始める。
- 邪馬台国の卑弥呼のように、宗教的権威を持つ支配者も登場。
- 国家形成はまだ未完成で、地域ごとに小国がちらほら。
- 中国
- 中央集権国家。皇帝を中心に律令制度や官僚組織が整備。
- 遠くの地方まで税・軍役・法律が及ぶ。
- 強大な軍事力と外交力を持つ。
文化・宗教
- 日本
- 自然崇拝や祖先祭祀が中心。
- 青銅器(銅鐸)を使った祭祀が重要。
- でも文字がないため、中国の史書(『魏志倭人伝』など)にしか記録が残っていない。
- 中国
- 儒教・道教などの思想が浸透し、国家運営や社会規範に影響。
- 漢字文化が発達し、文学・歴史書が記録される。
- 占いや宗教儀礼も体系化。
弥生時代の日本は 「稲作と鉄器を取り入れて、村から小国にまとまりつつある段階」。
一方で、その頃の中国は 「中央集権国家として法律・文字・思想・技術が整った先進文明」。
つまり
中国は完成された国家と文明、日本はそれを学び始めた段階 という大きな差があります。
物語の大きなテーマは? 秦(しん)の野望「中華統一」

キングダムの大テーマは「中華統一」。
当時は国ごとに言葉も制度もバラバラで、戦乱が絶えませんでした。
そんな中、秦(しん)という国の嬴政(えいせい)は「戦乱の世を終わらせる」ために、中国全土を一つにまとめようとします。
よくぞまあ、そんな大志を抱けたものだと、恐れ入りますよね。

嬴政(えいせい)は後の始皇帝。映画では、吉沢亮さんが演じています。
美しく知的なビジュアルが神実写!
個人的に、この神実写は映画「キングダム」の見どころの一つ。
「戦いの先にあるのはただの勝敗以上の、大きな歴史の転換点」
という視点を持つと、物語の重みが増し増しです。
主人公たちのモデルは?
実在の人物とフィクションがうまく混ざっていますが、少なくとも主人公の二人「信と嬴政(えいせい)」は実在する人物がモデルとなっているようです。

私はこれを知った後、いっきにキングダムを身近に感じました。
軍隊と戦い方の特徴は?
キングダムでは迫力ある合戦シーンが多く描かれます。
戦国時代の軍事のざっくりでも特徴を知っておくと、合戦シーンもより楽しめますよ。

昔の合戦は、飛び道具といえば弓矢のみ。
そのため、人同士が槍や剣を持ってぶつかり合います。
血しぶきが舞うリアルな描写が多くあるので、唯一キングダムをおすすめできないのは、そういった描写が苦手な人。
まとめ:キングダムは、歴史の知識なくても楽しめる!

「キングダム」はただの戦い漫画ではなく、中国統一という壮大な歴史ドラマを描いています。
読んだことが無い人からは、「歴史漫画」だからハードルを感じるという声もありますが、実際は
主人公がどん底や無名の状態から努力や才能でのし上がっていく「成り上がり物語」
なので、詳細な歴史の知識がなくてもしっかり楽しむことができますよ。
最低限知っておくと物語がわかりやすくなるのは
- 舞台は中国。「戦国七雄」という大国が覇権を争う「春秋戦国時代」
- 主人公・信と嬴政は実在の人物がモデル
- 秦はやがて中国を統一し、嬴政は「始皇帝」になる(歴史通り)
この3つくらいです。
いかがでしょう、さあ、1巻を手に取ってみてください🎵
一気読み必至!止まりません。
あっという間に75巻ですよ笑
キングダムについては、キャラのことや主要な戦(いくさ)について書こうと思っています。
マンガって偉大だわ。
人生において多くのことをマンガから学んできたな、としみじみ思う8月末猛暑の夕方。
まだまだ暑い日が続きそう。
というか10月頃まで続きますよね。
そろそろ飽きた〜
ではまた。
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