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読むのにかかる時間:15〜20分くらい
こんにちは。
東京ディズニーランドと同い年、1983年生まれの主婦です。
今年1月に、神奈川県川崎市にある「岡本太郎美術館」に行ってきました。
ずっと行きたいと思いつつ行動できていませんでしたが、公式Xで
2026年3月30日から長期改修工事のため展示室を休止
(2026年3月30日 ~ 2029年3月末予定)
という情報を得て、今しかないとやっと行くことを決心しました。
刺激的で、楽しかった。
家族と、大切な人と、一人で、休日のお出かけにぜひ。
きっと充実した一日になるはずです。
筆者についてはこちら。偏りある人間ですが、趣味趣向が合えば嬉しい限り♪
自己紹介
公式サイトでは得られない、アクセスや所要時間などの情報
岡本太郎美術館に行く前にアクセスを調べましたが、公式サイトでの説明がとても丁寧で具体的なことに驚きました。

運営側のウェルカムを感じられる。
行く前から好印象ってすごい。
利用案内やアクセスについて、大体は公式サイトで解決すると思いますが、実際に体験してみて感じたことを以下に記載しておきます。
| 私が利用した駐車場「タイムズ生田緑地西口駐車場」 | 公式サイトにも記載がある通り、西口駐車場の方が東口より美術館まで近いが、山の斜面の急なスロープなし階段を下らなければならない。 そのため、ベビーカーや車椅子の方、急な階段の利用が困難な方は東口の利用が良い(美術館入り口の付近に上り階段はあるが、エレベーターあり)。 |
| 何歳から楽しめそう? | 若くても5歳くらい。 年長くらいからは楽しむことができると思う。 我が家の7歳男子はエネルギッシュな作品を大いに楽しみ、岡本太郎の考え方(要保護者の解説)も面白がっていた。 |
| 所要時間は? | ミュージアムショップとカフェの時間も入れて2時間半ほど滞在。 作品も結構じっくり見ることができた。 ショップに30分(私の買い物中、他のメンバーは顔パネルなどで遊んで過ごした)、カフェ20分くらいなので美術館の展示自体は1時間半ほど回遊。 さらにその後1時間ほど生田緑地を散策したので、トータル4時間近く緑地内にいた。 暗くなってきたので帰ったが、まだまだいけると思った。 |
岡本太郎美術館は生田緑地という広大な緑地の中に立地しており、豊かな自然を満喫できる素晴らしい施設。
春は桜が、秋は紅葉も美しいでしょう。

西口駐車場から山の斜面の急な階段を下ると、突如現れる巨大な『母の塔』に、ギョッとします。


白い塔(母?)にまとわりつくように子供が戯れているこの像、知らなかったけど間違いなくこの美術館のシンボルだ。
そう思って後に調べたら、1971年に岡本太郎の意思のもと、巨木の力強さや母の優しさ、永遠の生命をイメージして作られた巨大彫刻作品でした。
岡本太郎の意思を忠実に再現して作られた巨大彫刻『母の塔』は、母・岡本かの子の生家がある川崎に、大地に根ざす生命の尊厳を表現して寄贈された作品。
多摩川のほとりに生まれ、生涯この河を愛した文学者・かの子の文学碑『誇り』が太郎の手によって1964年に多摩川河畔に建立され、『母の塔』はこの碑と向かい合うように設計された。
施工にはジャッキアップ工法が使われ、まるで大地から生えてくるように、塔はゆっくりと伸びていき完成したそうな。
「タローホワイト」という真珠色のクラッシュタイルにより光の変化で表情を変える。

余談ですが、かの子の文学碑『誇り』に刻まれた言葉
「この誇りを亡き一平とともにかの子に捧ぐ 太郎」
一平は父です。
この言葉から、太郎の作品からも感じられる
湧き出る意欲
自尊心
人生への満足
信念
両親への愛
などを感じ、思わず検索画面の文字に釘付けになりました。




開催中の展示テーマは「生きることは遊ぶこと」でした。
過ぎゆくオトナの日々において、ハッとさせられるフレーズです。
1月31日から3月29日まで開催の「岡本太郎現代芸術賞展」も観たかったが、残念でした。

2026年3月30日からの閉館中も、一部作品を無料で公開していたりワークショップの開催はあるようです。
詳細は公式サイトをご覧ください。
岡本太郎のみなぎる生命力を体感できる美術館


秘密基地のような美術館の入口へ向かって、石作りの壁の隙間の道を進みます。
その先に現れる、ウェルカム岡本太郎!

岡本太郎美術館は、絵画や彫刻などの造形作品を通して、その独自の芸術や思想を伝えることを目的とした美術館です。
岡本太郎は、生前に作品のほとんどを川崎市に寄贈し、太郎亡き後の1999年に美術館が開館。

「何だこれ!」と言わざるを得ない岡本太郎の作品は、創造性豊かでエネルギッシュ。

大人から子供まで、観る者の感性を大いに刺激すること間違いなし。
3人の岡本太郎が出迎えるエントランスはインパクト大

エントランスホールには、さらに二人の岡本太郎が立っていました。
その堂々たる佇まいがイケてる。
真っ赤な部屋に度肝を抜かれる

常設展時エリアに入るやいなや、いきなり刺激的な部屋が!
真っ赤な部屋です。
血の色=命の色だからということで、岡本太郎は赤が好きだったらしい。
全く落ち着かないこの部屋、ぜひ実際に体感して欲しい。

常設展示室には、表示の通り順路などありません。
作品を楽しめるよう、細やかに考えられた仕組みに岡本太郎への愛を感じます。
名言「芸術は爆発だ」なにが爆発?
「芸術は爆発だ」
超絶有名なこの言葉、私ももちろん知っていましたが、どーゆー意味?と思っていました。
なので、今回岡本太郎美術館に行って何が「爆発」しているのか考えました。
その結果
自らに潜む「内なるもの」を爆発させ、飛び散った破片が岡本太郎の芸術作品
だと感じました。
どう考えても破天荒な幼少期
年表(公式サイトでも見ることができます)によると、岡本太郎はかなり個性的な子どもだったようです。
1911年(明治44年)に生まれ、著名な漫画家の父・一平と歌人であり小説家の母・かの子により自由に育てられた太郎は、最初に入った学校はわずか一学期で退学し、転校を繰り返した挙句、慶應義塾幼稚舎に入学しています。
その頃のエピソードとして衝撃なのは、嫌いな先生の授業は1時間ずっと耳を塞ぐという行動。
すでに、鮮やかなほどの型破り児童ですね。
メディア露出も多かった岡本太郎は、授業中に耳を塞いでいた理由を1982年に放送されたテレビ番組で「嫌な音波で汚されたくないから」と語っています。

私はこの映像をYouTubeで見ました。
「ランドセルは全員黒か赤」だった半世紀近く前の時代に、テレビ出演でサラリとこのような発言をできる「何にも囚われてない岡本太郎」が眩しかった。
7歳の時点ですでに自分の考えをはっきり持っていたため、大人の言うことを素直に聞く感じではなかったはず。
それゆえ、周囲の目には破天荒に映っていたのではないでしょうか。
周囲から見た岡本太郎の幼少期の印象については、資料が見つからなかったので想像ですが。
内なるものを「爆発」させたのでは

それにしても、7歳で「害があると感じたもの」から自力で自身を守る行動が取れるなんて、賢い。
その思考力の高さで、生きること、人間について壮大な思考を巡らせることができ、独自の芸術を生み出すことができたのでしょうね。
家族で渡仏するなどグローバルな環境で育ち、深く考え学ぶことができる気質の岡本太郎は、その感受性ゆえにこの世の不条理に対しモヤモヤも秘めまくっていたのでは?
そういった「内なるもの」を爆発させて飛び散った、その破片が岡本太郎の芸術作品なのではないかと思いました。

作品を見て「何だこれ!」と思い、解説を聞くと必ずそこには何らかのメッセージがあるので。
そのメッセージはどれも、とにかくホットで反骨精神が旺盛。
- 不当な権威に屈しない
- 逆光や困難をバネに立ち上がる
- 自分の信念を貫く強い気持ち
- 古い体制にノーを突きつける
信念に基づいた岡本太郎からのメッセージは、時を超え、グッと心をわしづかみにしてきます。
子供もガン見の個性





岡本太郎の作品が視界に入ると、脳が良し悪しを考えるより先に「個性」と「エネルギー」がドンと胸をついてきます。
子供は当然、ガン見です。
「なんかすごい」
「なにこれ」
「可愛い」
といった感想がどの作品を見ても漏れ出ていたことから、感性が刺激されまくっていたことは間違いないでしょう。
好きな作品を紹介
では、個人的に好きな作品をご紹介。





昔から好きな「座ることを拒否する椅子」シリーズ。
どの顔も、何とも言えない不満や拒否感が感じられて、惹かれます。
南青山にある岡本太郎の自宅兼アトリエ「岡本太郎記念館」にある椅子とはまた違うお顔。

生活用品である「椅子」が座ることを拒否しているのはなぜか?
それは、太郎にとっての「生活」は、芸術であり闘いだったからだそうです。
「生活=呑気にだらだら座ってる場合じゃない、それでは生き甲斐がない」という気合いの入ったメッセージに、尻を叩かれる気分ですね。
そして、何といってもコレ。
出会えるとは思っていませんでした。


50分の1スケールの『太陽の塔』。
太陽の塔を初めて生で見た瞬間、私は岡本太郎のファンになりました。
なので、拝めて幸せ。
1970年に開催された、大阪万博のシンボルタワーとして有名な『太陽の塔』に込められた岡本太郎のメッセージの話。
万博のテーマが「人類の進歩と調和」であることに対し、太郎は意を唱えました。
- 調和なんて馴れ合っている
- 調和なんて卑しい
- 人は進歩という未来の方向ばかりに目を向け、科学力を誇るが、それが本当に人間的精神的な前進なのか
- アイツをボカンと打ち破りたい
アイツ、とはまさかの万博会場の大屋根のことです。
結果、未来的ではなく圧倒的に原始的なデザインの『太陽の塔』で、太郎は大屋根をぶち抜きました。
この太郎のメッセージが、戦後「経済的な豊かさ」を求めて無我夢中で働きまくっていた、高度経済成長期の人々の心にブッ刺さったのです。
こうして、万博の終了と共に壊される予定だった『太陽の塔』はずっと残されることになりました。
シビれるわ〜!
さらにこの頃の岡本太郎は、メキシコのホテルからの依頼で『明日の神話』の制作を同時進行で行なっていたらしい。
日本とメキシコを行き来して、巨大タワーと巨大壁画を。
なんというバイタリティでしょうか。

のんびり座る暇なんて無かったでしょうね。

太陽の塔の、若い頃。
成長してあの姿になったとは知らなかった。
確かに万博の一年前に生まれています。
そしてこのお顔、タローマンだ。

自分は、絵画より造形作品や精神に惹かれているということを美術館への訪問で自覚しました。
岡本太郎は、多くの作品に動物を登場させていることからもわかる通り、動物を愛していました。
独立した自我をもつ誇り高き動物たちに自らを重ね、人に懐かないカラスの子を側におき、つかず離れずの距離感を愛おしんだとのことです。
ペットとして共に生きるというより、動物が生きる姿を愛し、距離感を取るところ、ものすごく分かる。
芸術はくらしの中でこそ活きる


岡本太郎は、絵画や彫刻などの芸術作品のみならず、椅子や食器などの日用品も作っていました。
「芸術の価値を下げるからやめた方が良い」などの周囲の反対も多い中、それを押し切ってまで制作していたとのこと。
一体なぜそこまでして。
そこに込められたメッセージは、
芸術はくらしの中でこそ活きる
という考えに基づいているそうです。

確かにどれを取っても、作品を身近に感じます。
自由に触れることができる有名芸術作品なんて、そうそうないです。



自身の「芸術は大衆のもの」という思想を体現するように、岡本太郎はパブリックアートも多く手がけています。
その数、全国70ヶ所以上。
渋谷マークシティの巨外壁画『明日の神話』などは特に有名ですよね。
「ただ好きなものを作ったらたまたま受け入れられた」わけでは決してなく、芸術を通じて大衆へメッセージを発している。
考えや思想を広めるために、創作しているってわけですね。

名言「本職は人間です」カテゴライズされたくない岡本太郎に学ぶ


テレビ番組やCMにも積極的に出演し、メディア露出も盛ん。
43歳からスキーを始め、その腕前はプロ並みだったとか。
スポーツにも「生命が輝いたという全身的な手ごたえ」を求めるストイックさが、キラキラ眩しく感じます。

どの作品も、もれなく岡本太郎の果汁100%です。
なぜ岡本太郎は時を超えて刺さるのか
岡本太郎の芸術が、時を超えて人々の心に刺さる理由をまとめました。
全身で岡本太郎のエネルギーを浴びて、作品と生き様を通じて伝わる、岡本太郎の「メッセージ」に私たちは心を焦がされているのだと思います。
おすすめの書籍を紹介
岡本太郎に関する、おすすめの本をご紹介。
限りない数の書籍が出版されている中で、読みやすく、何度でも読みたくなる本を厳選しました。
どちらも手にとってパッと開いた箇所を読むことができる本なので、時々手に取って生活のスパイスにするのにおすすめの本です。
誰だって芸術家
岡本太郎の思想を特撮ヒーロー風に表現したNHK番組「タローマン」の大ファンとして知られる、サカナクションの山口一郎氏も帯を担当するほどおすすめしています。
平野暁臣氏(岡本太郎記念館館長)が岡本太郎の希少原稿をまとめた一冊で、読後は余計な思考を削ぎ落としたくなるような、強烈で鮮明な魂の言葉がガッツリと胸に残ります。
「生きる絶望を彩ること、それが芸術だ」
「味わってなんかもらいたくない」
「ただ衝動がある、手段はなんでもいい」
太陽の塔の誕生についても、太郎自身の情熱的な言葉で詳しく語られています。
「強く生きる言葉」
岡本太郎の言葉が、生涯のパートナーであり養女の岡本敏子監修のもと、まとめられた一冊です。

こちらは、「誰だって芸術家」よりさらに読みやすくサイズも小さいので、鞄に入れておくとお守りにもなる!
恋愛感も、個性的だけど的を得ていて、ロジカルなんだかエモーショナルなんだか。
というところが最高です。

私はこの本を20年くらい前?に購入しましたが、心の本です。
帯の浅野忠信さんの「岡本さんにはずいぶん救われました」に大共感。
購入品紹介〜グッズが楽しすぎる〜
ミュージアムショップでの購入品をざっとご紹介します。

箱の中身はランダムで、1,000円くらいのミニフィギュア「傑作選」を購入。
太陽の塔が出ました。
「犬の植木鉢」「ノン」などどれも傑作ばかりなので、何が出ても良いと思えました。
ランダムのドキドキも味わえて、お土産に最適。

息子のタローマンのガチャはこちら。400円?
タローマン寝転ぶのうますぎる。良いわ〜

私のタローマンコインケースのガチャは、グリーンでした。
300円だったような。
可愛い!
正直コインケースの便利さが全くわからないけど、不便でも使いたいので使っています。

美術館限定のトートバッグ。
マチも広く、弁当と水筒は確実に入るサイズです。
でも、汚れやすいですね・・
一度使って汚れたので洗濯したら、シワもすんごいし。
でも、使いたいので汚さないよう気をつけて使っています。
汚れの目立たない黒にすれば良かった。

「自宅の庭に猛獣をウロウロさせたい」と言って作った『犬の植木鉢』のピンバッジ。
可愛い!
でも裏はゴム製の留め具で、外れやすいったらないです。
留め具が紛失するのを恐れてつけられないので、これ買う予定です。

マグネット。
玄関ドアに貼って毎日見てます。

他にも缶バッチとかブックエンドとか買って、大漁でした。

ミュージアムショップって、てかグッズ全般、金銭感覚バグりません?
締めは「カフェテリアTARO」にてTAROブレンドと購入品を堪能

ミュージアムショップの先は、「カフェテリアTARO」の店内へと繋がっています。


予想以上にメニューが豊富でした。
「ミュージアムショップで購入したグッズをカフェで即開封する」
という流れがすごく楽しかったので、おすすめです。
岡本太郎に思いを馳せつつ、TAROブレンドを飲めた満足感は、何にも変え難い。
ミュージアムショップはクレジットカードが使えましたが、カフェはPayPayと現金のみでした。
アートに1ミリでも興味のある人は、マストで行って欲しい美術館
岡本太郎美術館は、楽しく、刺激的。
ジャンルを超えた様々な作品のひとつひとつに、情熱的なメッセージが込められています。
アートに1ミリでも興味のある人は、たとえ遠方でもマストで行って欲しい!そんな美術館です。
あの空間でしか感じられないリアリティと密度の濃さがあり、日常の中で、いまだに太郎さんの人生観や作品の姿を思い出します。
- 既存の価値観や権威にとらわれず、反骨精神を持つ大胆な表現
- クリエイターの両親に自由に育てられた太郎は、他者の評価に決して依存しない
- 自らの感覚を信じ、ひたすらに行動する生き様
- 「芸術は皆のもの」誰かに所有されると公開されなくなるからと、作品をほとんど売っていない
3年後(予定)のリニューアルオープンが楽しみ。

今の美術館を楽しめるのは、あと10日ほど!
次の休みのお出かけに、ぜひ。
ではまた。
おまけ:「樹霊」があのキャラに似ているので描いてみた

カフェテリアTAROの側の池に佇む『樹霊』。
文化人類学にも長けていた岡本太郎が、原始的な呪力を投影した作品だそうです。
見た瞬間、おや・・・と思いました。
似ている。彼らに。しかもこの作品名。
ということで、記憶だけを頼りに描いてみました。
・・・衝撃作品をご覧ください。

人間の記憶の曖昧さよ。
本物と比べて愕然としました。
花御、おっさんやん。

誇り高く、不気味で、美しい本家の面影はいずこへ。
漏瑚はまあ、30点くらいか。
岡本太郎の『樹霊』が、実際に花御と漏瑚(呪霊)と関連しているのかは分かりません。
私の勝手な想像なので、ご容赦ください。

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