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読了時間|10分くらい
繰り返す日々。
ささやかな幸せを感じつつも、ふと
このままで良いのかな?
何か新しいことをやってみたい気もするけど、時間だけが過ぎてゆく。
漠然と、そんな風に思うことはありませんか。
私はあります。
そんな時私は、道しるべになる「本」を探します。

今の自分を救う本はどれ?
ネットの情報や掲示板も、もちろん役立つ時もあります。
しかしながら
それらは動画でいう「切り抜き」のようなもので、その発言の背景が分からないし、そもそも誰?誰の言葉?
なので、「心に響く」という点において、ネットの情報が、精魂を込めて書き上げた一冊の本に勝ることは、やはりないと思います。

モヤったら、本。
こんにちは。
1983年生まれ、エンタメと手芸が好きな主婦です。
筆者についてはこちら。偏りある人間ですが、趣味趣向が合えば嬉しい限り♪
自己紹介
そんなこんなで、大好きなオアシズ・光浦靖子氏のエッセイ
『ようやくカナダに行きまして』(2024年)
を手に取りました。
面白かったので、続編の『ようやくカレッジに行きまして』(2025年)も続けて読みました。
「多忙感で落ち着かない」
「時間だけが過ぎてゆく」
「自分の好きなことってなんだっけ?」
時にそんなことを思うあなたにおすすめしたい、この本の魅力をまとめました。
秋の夜長にぜひ。
とにかく読みやすい

文章がとても読みやすく、自分や他者と全力で向き合う日々の様子がダイレクトに伝わってきます。
読みやすい理由は、たぶんこんな感じ。
流れるように頭に入ってくるので、寝る前の読書に最適でした。
光浦靖子さんは自己理解の鬼
この本を読んでの一番の気づきはコレでした。
彼女は、自分自身のことを知り尽くしている!
だから幸せを掴み取れたのね。
なぜそう思ったかというと、冒頭で自身のカナダ行きについて説明する際、「逃げる」という言葉を使っていたからです。
50歳での海外留学や挑戦を、「ステップアップ」や「自己実現」といった前向きっぽい言葉ではなく「逃げる」と表現したこと。
これって「自分がなぜカナダに行くのか」を正確に把握していないとできない表現だと思いました。
本当は、光浦さんの同様、今いる場所から「逃げる」のに。
その行動を「ステップアップ」「卒業」などと、耳障りの良い言葉に置き換え、自分自身をも無意識に欺いている人は、きっと多いでしょう。
正当化、というのでしょうか。

思えば、私自身もよくやっていますね。
そんな中でも光浦さんは、どんな局面においても
自分の思考や精神とタイマンを張っている
そんな自己理解の鬼だと感じました。
辛くても悲しくても失敗しても、その事実をただそのまま受け止めるだけ。
都合よく変換したりしないのです。
その結果、「ダメダメな自分」を含め、自分自身を大切にすることができている!
それっていいな、見習いたいなと思いました。
自己理解が幸せへの第一歩かも
「自己理解」こそが、自分だけの幸せを掴むための第一歩なのだと思います。
そもそも自分がどうすれば「幸せ」と感じるかを分かっていないと。
他人の物差しでは測れない、「自分だけの幸せな生き方」を見つけた光浦さんのストーリーからの学びです。
ところで最近、MBTI診断のような、人をいくつかのカテゴリーに分類して「あなたはこういうタイプです」と教えてくれるツールが流行っていますよね。
もう流行り終わった?
そういうの、会話のネタとしては面白いけど、正直うるせー!とも思います笑

あなたはこういうタイプだから、こういう時こう感じる傾向がある。
だからこういう対策が効果的。
・・・ちょっと決めつけ過ぎじゃないか。
そして、自分の意見が無意識のうちに誘導されてそうな不安も感じます。
巷では、社内の自己紹介ページに顔写真とその診断結果を貼り付ける、という事態になっていたりするとかしないとか。
血液型診断にしてもそう。
決めつけないで〜
間に受けず、面白がれる人と診断結果について話すのは、相当面白いんですけどね。
例えば、光浦さんにとって人生で大切なことは「好奇心」だそう。
カナダへの留学は、その好奇心が溢れるほど満たされたことでしょう。
あなたにとって、人生で一番大切なことは?
考えてみると、私は「好きを大事にしたい」だった。
・・・忘れてた!
好きなシーン紹介
このエッセイの魅力のひとつは、思わず声を出して笑ってしまうような「海外ならではの洗礼」的エピソードです。
笑うシーンは多々ありましたが、その中でも気に入ったシーンをご紹介します。
【笑】消えたハル・ベリー カオスなオンラインPCR検査
一番笑えて好きだったのは、カナダ入国時に受けた「オンラインPCR検査」のシーン。
ビデオ通話越しに、まるでハリウッド女優のハル・ベリーのように美しい検査官の女性から、英語で検査の説明を受けることになった靖子。
ただでさえ慣れない英語でのやり取りに緊張が走ります。
さあ、指示に従って検査用の綿棒を取り出そうとしたその瞬間
なぜか何度も画面がフリーズします。
消えては戻りを繰り返すハル・ベリーと、焦ってジタバタする靖子。
そんな中、ハル・ベリーは、冷酷な表情で一言。
「NO(ノー)」
これだけを言い残し、通話はブツっと切れ、彼女は二度と画面に戻ってくることはありませんでした。
途方に暮れる靖子の様子が目に浮かぶようで、笑ました。
日本のサービスではあり得ない無責任さだけど、さすがカナダ。
接続が切れたら切り捨てられるというドライさは衝撃です。
こんなエピソードがいくつもあり、その度にタフになっていく光浦さんの様子をリアルに感じられるのも、このエッセイの魅力。

元気もらえます。
【涙】コロンビア一人旅「自分で自分を褒めたい」
語学学校で出会った大切な友人・ヘレナに会うために、コロンビアへ一人旅をしたエピソードは、本書の大きなハイライトであり、涙が込み上げましたました。
50歳を過ぎて、言葉も文化も違う異国の友と出会えたこと自体がすでに奇跡。
そして、事情により離れることになったその友に会いに行く道中は、困難の連続でした。
英語がほぼ通じない土地、トラブル続きの交通機関。
四苦八苦しながら冷や汗をかき、孤独と戦いながらも、次々と襲いかかる課題を一人で乗り越えていく光浦さんが、とにかく逞しい。
ボロボロの光浦さんが、キラキラ眩しく感じる。
その旅の途中で、自分自身に対して2回も繰り出す言葉が印象的でした。
それは、1996年アトランタオリンピック女子マラソンでの有森裕子さんの名言。
「自分で自分を褒めたい」
トラブルを切り抜けるたびに、心の中で「自分で自分を褒めたい!」と自分を褒めながら進む光浦さんに、目が醒める気持ちでした。
もう忘れていた。
自分で自分を褒めるだなんて。
長いこと褒め忘れていました。
今後、頑張った時は自分を褒めていこうと思いました。

そんな大冒険に身を投じ、生涯の友と心を通わせる光浦さんが眩しかった。
『ようやくカレッジに行きまして』も笑えて、胸打たれる

カナダで働くためのワークパーミット(労働許可証)を取得するために通ったカレッジでの日々を描いた続編です。
こちらも面白かったので、併せておすすめ!
日常を送っていると、つい似たような環境の人ばかりと付き合いがち。
年齢・国籍・性別・人種に関係なく友情関係を育む光浦さんの姿に「そういえば、人間関係ってこうだった」と、またしても目が醒める気持ちでした。
人と付き合うとき、人間であること、それ以外のフィルターを外せたら最高。

全体を通して、今まで寝てた?というくらいハッとする感覚と多く出会えました。
それくらい、「現在の私」が忘れていた感覚が多く詰まった本なのです。
こちらも、しっかり笑いも涙もあり!
勝手に「自己理解のための質問リスト」作成
光浦さんのように自分を理解し、自分の選択をするために、勝手にリストを作成。
よく言われますが
ほんと文字にするってスッキリするんですよね。
とにかく、吐き出せ!
アウトプットというやつ。
言語化というやつです。
日記や手紙がセラピーに使われたりするのも、それゆえらしいです。
まあリストの内容はどうあれ、ご自身の思考をぜひ文字にしてみてくださいね。

ちなみに、私の回答も載せてみます。
見たくないです、という人は飛ばしてね。
- 何に傷つくか(知っていると自分を客観視できそう)
- その傷を癒すための方法(知っておくと、自分で自分を治療・ケアできる)
- 何に心が躍るか
- 幸福を感じる条件は?何個でもOK
- 一日の中で幸せな時間(それだけは何が何でも死守)
- 「楽しい!」と思うこと(日々の生活にそれを取り入れる)
- 「苦痛だ!」と思うこと(思い切ってやめるのもあり)
- 何に傷つく(知っていると自分を客観視できそう)
- それやめて、そこ直して、などと言われた時
- プライド高い?わがまま?自己肯定感低い?
- 否定されたと感じた時
- 気が強い?自分の意見を聞いて欲しい?
- それやめて、そこ直して、などと言われた時
- その傷を癒すための方法(知っておくと、自分で自分を治療・ケアできる)
- 映画館で映画をみる(ほとんどのことを「些細なこと」だと思える)
- ノートにひたすらマインドマップを書く(これ頻度高い)
- 本質にたどり着けるので、相手に悪意がないと気づける
- 相手が家族の場合は「いったん共感した後に直して欲しいことを言って」もらうように依頼する笑
- 家族会議の習慣をつけると良いかも
- 掃除(この引き出し、など一カ所に決めて行う)
- 「スッキリ」が「イライラ」を上回ってくる
- 何に心が躍るか
- 創作活動
- 手芸、絵を描く、工作、料理なんでもOK
- 旅
- 色々なものを見たい
- 創作活動
- 幸福を感じる条件は?何個でもOK
- 睡眠が足りている
- 時間に余裕がある
- 好きな人と過ごす時間&一人で過ごす時間がどちらも確保できている(どちらかだけでは破綻)
- 理想体重がキープできている
- 親孝行できている
- 一日の中で幸せな時(それだけは何が何でも死守)
- 寝る前30分の余暇時間(ジグソーパズル、ナンプレ、ボドゲ、カードゲーム、読書など)
- 「楽しい!」と思うこと(日々の生活にそれを取り入れる)
- ギターを弾く
- ブログを書く
- 手芸
- 映画・読書・Netflixみる
- 「苦痛だ!」と思うことは(思い切ってやめるのもあり)
- 子供にあれこれ指示を出す
- タスクが溜まっている状況
どう、どう?
品がないけど、誰かの回答も見てみたいなー
なんて。
とにかくこれで、「自分の物差し」を手に入れました。
自分の幸福を自分で作っている
そんな自信にも繋がるので、おすすめです!
・・・自分自分うるさいことを、お詫びいたします。
まとめ:自分の足で一歩を踏み出すって、こういうことだと分かる本
50歳という人生の節目で、自分自身の「好奇心」に忠実にカナダへと渡った光浦靖子さん。
自分の足で一歩を踏み出すって具体的にどうすれば?
その答え、ここにあり!
自分を知り、自分を褒め、誰のためでもない「自分自身のための幸せ」を模索するひたむきな姿が描かれている、読みやすくハートフルなエッセイでした。
飾り気のない等身大の文章が、染みる〜
読み終わる頃には、あなたの心にかかったモヤも、スーッと晴れているはず。
ぜひ読んでみてね。
ではまたね!
↓続編(2025年)

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