こんにちは、主婦桃子です。

今回は、刺繍ブランド「HARI」(ハリ)の作家として活動している私が、刺繍について書いてみます。
ブログを始めた当初、刺繍作家としての私と、このブログを繋げたい気持ちはまったくありませんでした。
では、なぜ14記事目にして書こうと思ったか?
それは
趣味が欲しい人に、ぜひ刺繍をおすすめしたい!
と思ったからです。
刺繍を趣味にするとどのようなメリットがあるのか?
私の実体験を含め、具体的に紹介します。
刺繍のメリット5選

私が「趣味」として刺繍をおすすめしたい理由は、以下の5つ。
ひとつずつ解説します。
リラックス効果・ストレス発散・メンタル安定

刺繍は、細かい作業を繰り返す手仕事なので、「今この瞬間」に集中する必要があります。
目の前の作業に夢中になるということは、つまり
- やるべき雑務(主婦ってこれ無限にありますよね・・)
- いつかやろうと思っているあの部屋の断捨離
- 録りだめしているドラマみたい
こんな、常に頭の中を巡る雑念たちをいったん忘れ、集中できるということです。
このように意識が「今」に向いている状態を「マインドフルネス」と呼び、これには3つの効果があります。
マインドフルネスは、瞑想などの状態を表す言葉として使われたりしますよね。
マインドフルネスとは:「今この瞬間に注意を向け、評価せずに、その体験をありのままに観察すること」

つまり、「良い・悪いなどと判断をせずに、今ここにある感覚や思考、感情に気づく」ということね!
つまり、刺繍により「今この瞬間に集中している状態」を作れるので、それにより
雑念が消えリラックスできるし
不安やストレスが軽減されて
メンタルが安定する
というわけです。
やる気がアップする・自己肯定感が上がる

刺繍は完成に向かって少しずつ進めていく作業です。
そのため、小さなステッチひとつひとつの積み重ねが目に見えて成果になり、小さな達成感を次々に得ることができます。
この「達成感」を得ることで脳内でドーパミン(「報酬系」に関わる神経伝達物質)が分泌。
これにより、刺繍以外のことに対してもやる気が向上します。
また、小さな「できた!」という体験を重ねることで、自分に自信がつき自己肯定感も上がるのです。
育児書に書いてありそうなことですが、同じ人間なので大人も同様。
何歳になっても自己肯定感を上げることはできるのです。
自己理解が深まる
刺繍は、数百色ある刺繍糸の中から好きな色を組み合わせて、好きな模様を描きます。
これはアートであり、絵を描いたり音楽を奏でたり、踊ったりするのと同様、紛れもない自己表現です。
自己表現をするにあたって、
- 自分は何を感じているか
- 何が好きなのか
これらのことを、自らの内面と向き合って考える必要があるため、自然と「自分」についての理解が深まります。
知らない自分をどんどん知っていくことは、楽しく新鮮な作業であり、アイデンティティの確立を助けます
これにより、「自分と他者」の境界線を引くという作業がしっかりできるようになります。
これ、ぜひ子供にも育んで欲しい力ですよね。
認知機能の向上
刺繍は総合的に、以下の観点から認知機能の向上に役立ちます。
つまり刺繍は、「頭」「手」「感情」のすべてをバランスよく使う活動で、楽しみながら脳を鍛えることができる素敵な趣味なのです。
いつでもどこでもできる!

他にない刺繍の魅力は、なんといってもこれ!
主婦って、一人の時間をしっかり取るのは至難の業ですよね。
でも刺繍を趣味にすれば、いつでもどこでも、スキマ時間にレッツソーイング!
針と糸と布があれば、どこでもチクチク可能。
以下、私が実際に刺繍をしたことがある場面です。
- 車中で、子供の習い事の待ち時間に
- 旅先にて、夜の窓辺で(最高)
- 屋外で、遊ぶ子供を見守りながら
- キッチンで、深夜に飲酒しながら(これも最高)
ほんと、どこにでも持参して笑
来週旅行に行きますが、制作途中の作品を持参予定です。
刺繍の具体的な効果(私の場合)
では、実際に刺繍(歴6年)を趣味とする私はというと?
振り返ると、しっかりメリットを享受しているようなので参考にしてください。
頭がスッキリする
私は刺繍している時、無心になっていますね。
ただただ手先に集中して、ビーズや糸を美しく設置する作業に没頭しています。
つまり、「今この時」に感じることだけに集中している!

瞑想と同じ効果ね。
この「一時的に雑念を忘れ、今この時に集中できるため、ストレス発散になる」
という刺繍のメリット。
今回記事を書くにあたり詳しく調べてみて、なるほどな、と納得感がすごかったです。
確かに刺繍タイムの後は、なんとも形容し難い「幸福感」があるとは思っていましたが、これはマインドフルネスの効果によりストレスを軽減できているからだったのだと。
我ながら完成が楽しみ

私のこの手で創り出し、少しずつ完成に近づく自分の作品を、とても愛おしく思いながら日々針を刺しています。
子供のTシャツにワンポイント刺繍をすることもあれば、お客様から注文を受けてイヤリングを作ることもありますが、とにかくいつも完成が楽しみ!
日々に小さな楽しみがあるって、思った以上に心が豊かになるんですよね。
知らない自分と出会えて、結果「自分は自分」という思考になれる

好きな糸で、好きな模様を描く刺繍はまさに自己表現です。
世界に一つだけの自分の作品を作るので。
そのため、作品作りの過程で、自分自身の好みや思考と向き合うことが必須です。
すると不思議。
知らない自分と対面!はじめまして。
例えば、私は「紫が一番好きな色だ」と思って生きてきました。
でも、気になる刺繍糸は緑系ばかり。
あれ、紫が好きなんじゃないの?
実は私、緑が好きだったようです。
嘘みたいですが、本当にそこで初めて自覚したのです。
少し話が逸れますが、私は思い込みが相当強いタイプで妄想癖もあり、内向的です。
私は、「自分が思い描く自分」というものが心の中に存在しており、それに近づくために「本当の自分」の行動や思考を決める傾向があります。
そんなわけなので、その「なりたい自分」の嗜好なのか「真の自分」の嗜好なのか、曖昧な中で暮らしているのです。

わかる人います?
こんな人、客観的にみたら怖いような気がする。
・・でも皆そんなもんじゃないかな?(突然ガサツ)
とも思ってどちらも自分、と今は受け入れています。
そんな私が、「真の自分の声」を聞いてあげるためのツールとして、刺繍はとっても効果的です。
何言ってるかわからない。
と思った方、どうか離れていかないで〜
基本的に、誰にでも分かりやすく役にたつ記事を目指すので!お願いします。
自分のことを知ると、アイデンティティが確立されていくので、「自分は自分」と心の底から思えますよ。
そんな悩みがある人にも、自己理解を深める手段として、刺繍を趣味にすることをぜひおすすめしたいです。
細かい作業が嫌いな人でも大丈夫
刺繍のイメージとして、細かい作業ばかり、特別な技術が必要そう、昔の人の趣味、などといったイメージを持つ人もいると思います。
でも、大丈夫。実際にやってみると驚くほど簡単で、楽しく取り組めると思いますよ。
細かい作業が向いていない、という人からのよくある質問に回答しましたので参考にしてください。
- Qちまちました作業ばかりでしょ?
- A
そう聞かれると、はい。
ただし、実際に行うことは、一般的にイメージする手芸の作業と特に変わりません。
手芸自体を細かい作業と捉えるか否かによりますが、針に糸を通せて、布を縫うことができる人ならば、刺繍を楽しめると思います。
刺繍糸は6本の細い糸が束ねられて、一本の太い糸になっています。そのため、刺繍の細かさにより一本どり、二本どり、など糸の太さを調整することが可能。
桃子娘が6歳の時、極太の針で6本どりの刺繍をさせてみたところ、絵を描くように楽しくザクザク縫っていました。
むしろ、一度着手してしまえばかなりの短調作業が続くので、「無心になれる=マインドフルネス効果を得られる」ということにおいては手芸界ではトップクラスなのではないでしょうか。
私は布小物を作ったりする手芸もやりますが、そちらは何かと考えながら作業するので、ひたすら無心というわけにはいきません。
- Q古臭いイメージがあるけど実際どうなの?
- A
- Q色々道具が必要なのでは?
- A
初心者には、専門的な道具は必要なし。
以下の6点があればすぐに始められます。
- 刺繍糸
- 普通の針
- 糸切り鋏
- 布(フェルトでも麻でもなんでもOK)
- 刺繍枠(作りたい刺繍のサイズによって大きさを選ぶ)
- チャコペン(布に図案を書くため)
まとめ:趣味を探している人、いったん刺繍やってみて!
刺繍には、楽しい、作品の完成が嬉しい、などの感情面の魅力はもちろん、他にも様々な魅力があります。
趣味が欲しい人はもちろん、ストレスを溜めやすい人、マルチタスクで心の余裕が持てない人などにも、瞑想と似たような効果が得られる刺繍はとてもおすすめです。
刺繍は一般的に、細かく繊細な作業を行うものというイメージの人も多いと思いますが、意外とそんなことはありません。
少ない道具で、誰でもどこでも簡単に楽しめる、初心者にもおすすめの趣味です。
ぜひ一度試してみてください!
次回は、簡単な刺繍の方法などを記事にしてみようかと思います。
ではまた。
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