【映画】『プラダを着た悪魔2』20年前の興奮再来 これ何の涙?時の流れに思い馳せ

【映画】『プラダを着た悪魔2』20年前の興奮再来 これ何の涙?時の流れに思い馳せ 映画

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読了時間|約10分

2006年の興奮をもう一度!

前作から20年、主要キャスト4人が全員続投ってすごくない?

1983年生まれは観るしかない。

ということで『プラダを着た悪魔2』独断と偏見でレビューします。

筆者についてはこちら。偏りある人間ですが、趣味趣向が合えば嬉しい限り♪
自己紹介

 『プラダを着た悪魔2』ざっくりあらすじ&作品情報

赤いハイヒールの画像

まず前作について。

2006年に公開されて以来、「働く女性のバイブル」とまで呼ばれた大ヒット映画です。

観ていない人も、『プラダを着た悪魔』という映画の存在は知っているのではないでしょうか。

2006年当初、タイトルにもプラダとあり、現実離れしたハイファッションの世界が舞台なので、ファッションがテーマのシャレた映画では?

と思っていましたが、観てみると

物語の本筋は「仕事」。

インテリでジャーナリスト志望、華やかなファッション界に憧れる女たちを若干見下している主人公アンディ。

そんな彼女が未知の世界で「仕事」と向き合う物語です。

葛藤しながら成長する、アンディの心境の移り変わりをリアルに体感できる、硬派な内容の映画でした。

悪魔のような上司ミランダの存在もあり、ストーリーの面白さは格別。

そして2026年、続編が!

あの硬派でスタイリッシュな物語の、その先を知ることができるなんて。

もちろん前作同様、度肝を抜かれるデザインのハイブランドの衣装を大いに楽しめます。

ざっくりあらすじ

前作でミランダのもとを去り、報道記者として自分の道を歩み始めたアンディ。
バリバリ働いていた彼女のもとに、ある日ひとつの知らせが届く。

かつて自分を苦しめた(そして育ててくれた)ファッション誌「ランウェイ」が、存続の危機に瀕しているというのだ。

アンディはその状況を知り、特集エディターとして編集部に舞い戻ることを決意する。

そこで待っていたのは、相変わらず圧倒的なオーラでトップに君臨する悪魔ミランダと、ランウェイを陰で支えるナイジェル、そして高級ブランドの幹部になっている元同僚エミリー。

それぞれが夢と野望を持ち、それぞれの立場でぶつかり合いながら、事態は予想外の方向へと動いていく。

作品情報

キャストのみならず、監督、脚本も前作から続投。

シリーズものでも、前作の評価や諸事情で、監督、脚本が変わることはよくあります。

そんな中の続投という事実から、関係者全員が「プラダを着た悪魔」を愛し、世界観を大事にしているということが予想されますね。

原題The Devil Wears Prada 2
公開年2026年(日米同時公開:5月1日)
製作国アメリカ
上映時間119分
監督デヴィッド・フランケル(前作から続投)
脚本アライン・ブロッシュ・マッケンナ(前作から続投)
配給ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

主なキャスト

20年の時を経て、皆はどうなった?!

その確認だけでもう、観る価値あり。

役名俳優
ミランダ・プリーストリーメリル・ストリープ(76歳)
アンドレア(アンディ)・サックスアン・ハサウェイ(42歳)
エミリーエミリー・ブラント(43歳)
ナイジェルスタンリー・トゥッチ(65歳)

恐縮ながら、アンディとエミリー同年代だわ〜

ほんとに20年経った?というくらいきれい。

メリル・ストリープは現在76歳と!

スタンリー・トゥッチ、かなり渋くなっててカッコ良すぎ。

前作を観ていなくても楽しめる?

続きものの作品には、前作を観ていなくても楽しめる作品もあります。

でも「プラダを着た悪魔2」については、前作を知らずして楽しめないと思います。

ジャーナリストとしてバリバリ働くアンディの描写から物語が始まりますが、その時点で前作を観ているか否かで受け取り方が変わります。

主人公アンディは、ランウェイを辞めた後ジャーナリストとして活躍しているのね。

夢を叶えたのね!

自分のための選択をしてきたのね!

(前作ラストでミランダに言われた)

と感動してから物語に入っていくところ、前作を観ていなければそれができません。

その後ミランダ、ナイジェル、エミリーと次々に登場するキャストに20年ぶりに会えることに興奮が止まらない、という流れ。

果たしてこの興奮無くして「プラダを着た悪魔2」を楽しめただろうか?

いや、無理です。

一本の映画の中で描かれた「20年後」ではなく

リアル20年後という、人間の人生の4分の1ほどの年月を経て、届けられたこの感動、『プラダを着た悪魔2』はこれありき!

なので、2を観る前に、前作を観ることをおすすめします。

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余談

最新作を映画館で観た後、5年以上ぶりにDVDを引っ張り出してきて「プラダを着た悪魔」を観たのですが、その時にパソコンでDVDを観れないことに気づきました。

横に入れる場所がない。

テレビでしか観れない。

というわけで久々にテレビで映画を観ましたが、パソコンやスマホと違い、その場を動けないし画面が大きいので、没頭できました。

映画を大切にできた感じがしたのもなんか良かったので、最近テレビで映画を観ていない人におすすめ。

部屋を暗くするとがっつり没入できましたよ。

時の流れに涙

前作公開からの20年、本当に色々なことが変わりました。

映画の中でも、ファッションのトレンド、働き方、SNSの台頭やメディアの在り方、紙媒体の存在価値など、その変化が所々で描かれていました。

  • 2006年の前作では、コートとバッグをアシスタントのデスクにぶん投げていたミランダが、今作では自分でコートをハンガーにかけている。
  • 紙雑誌の頂点に君臨していた「ランウェイ」が、今やWEB中心になっている。

ミランダにもアンディにも、そして雑誌ランウェイにも、20年の歳月が流れているのだと感じ、諸行無常の響きあり。

終始切ないような感覚に囚われ、私の目には常にうっすら涙が滲んでいました。

私自身が社会人になったのも20年ほど前なので、社会の中で同じ時の流れを感じてきたいち視聴者として、グッとくるものがありすぎて。

でも!

一見、20年前よりパワーダウンしたかのように見えていたミランダが、ラストに向けて強かに立ち回る姿をみて、涙はいつの間にか嬉し涙に変わっていました。

誰?
誰?

2026年にも、会いたかったミランダに会えた(涙)

だめですね、最近涙腺がバカになっています。

感情揺さぶられたらすぐ泣いてしまいます。

印象に残ったシーン2選(ネタバレあり)

ちょうど今日で映画館で観てから1週間後にこれを書いています。

今も、目を閉じると鮮明に浮かぶ好きなシーンを2つご紹介。

どちらもミランダなのは、たぶん私がミランダが一番好きだからでしょう。

ミランダの「タッセルジャケット」

ミランダが、ランウェイの今後についての重要な話し合いに向かう場面で着ていた「大量のタッセルがついたジャケット」が忘れられない!

タッセルジャケットを着たミランダの手書き画像
多過ぎ!

記憶の中で数えると、トータル50個はついているはず(笑)

エレベーターの乗り込みんだミランダが、中で肩をブルッと震わせて気持ちを整えるような仕草をした瞬間、そのタッセル全部が一斉に揺れたのが、私としては最高でした。

まるで戦闘服のよう。

圧倒的な個性のデザイン、あの場面のミランダ以外着こなせる者はそういないでしょう。

後日気になって調べたら、「プラダを着た悪魔2」公式サイトで、デザイナーのモリー・ロジャースという方が「私のこだわりはあのタッセルジャケット」と言っていました。

あのジャケットはベルギーの高級ファッションブランドである「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」のアイテムで、「Vogue」や「装苑」でも衣装が特集されているとのこと。

なるほど、気になって気が散るレベルでしたが、確かに印象に残りました。

とにかくタッセルがつきすぎてて面白いので、ぜひ確認して欲しいです。

ミランダの肩揺すりを見るだけでも、十分に映画館に行く価値あり!笑

ミランダがミラノの夜に一人歩くシーン

ランウェイの終わりを予感したミランダが、一人きりで夜のアーケードをゆらりと歩くシーン。

あの場所は、ミラノの象徴であるショッピングアーケード「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)」で撮影されたそうです。

ショッピングアーケード「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)の画像

これまでに築いてきた歴史や、それを失うかもしれないミランダの心の内が、歴史ある建造物の雰囲気とマッチしていました。

美しく、切なかったので忘れられません。

普段はゆったりした動きを見せないミランダが天を仰ぐ姿、クリスタルが散りばめられた黒のロングコートもそれは綺麗で。

ミラノのシーンでは、アンディ、ミランダともにジョルジオ・アルマーニの衣装を着用したそうで、これらは、撮影中に惜しくも逝去したへアルマーニへのオマージュを込める特別な衣装でもあったとのことです。

忘れられない言葉2つ(ネタバレあり)

心に響いて忘れられない言葉が2つあります。

「私は仕事が好き」

ミランダ&アンディのタッグでランウェイの買収を阻止したあと、ミランダがアンディに向かって穏やかに言った言葉。

「私は仕事が好き」

名言だから心に残っているのとは違い、腑に落ちて、共感しました。

この言葉が腑に落ちたのは、シリーズを通して描かれてきた、「子どもの成長さえ見逃してまで仕事に打ち込むミランダの生き様」の理由のように感じたから。

だよね、好きなんだよね。と。

何せポジティブな発言が少なく表情を変えない人物なので、はっきり言葉で聞けたことで答え合わせができました。

映画2本の中で微笑んだのは、ビジネス笑顔を除いてたぶん2回だけでは?

そして共感したのは、私も人生において「好き」以上に大きな原動力はなく、大切にしたいことだと考えているからです。

ミランダは、「仕事が好き」というか

「好きなことが仕事」なのかなと。

とにかくミランダ好きだわ〜

心が清らか

ラストのシーンで、ナイジェルがアンディに「ランウェイ編集者の誘いが君に行くよう、仕向けたのは自分だ」と告げる。

驚くアンディに

「君は僕の秘蔵っ子。心が清らか。」

と言いました。

(ちょっと違うかも)

はっ!としました。

前作の時からですが、私は割と無茶なことばかりするアンディが、今作も気になって仕方なかったのです。

一人で勝手に突っ走るな!と・・

けど、アンディの仕事との向き合い方を、清濁合わせ飲む経験をしてきたナイジェルが全肯定してくれた。

そう、いつだって損得で動いていないのよアンディは。

お金や保身のためではなく「大事な人、大事なものを守るために行動している」アンディを、心が清らかと。

ということで、破天荒な行動も許せる気持ちになり、アンディをナナメから見ていた私は救われました。

まとめ:前作同様、面白かったのでおすすめ!

観終わった後、水野晴郎さんのお言葉に心から共感。

「いやぁ、映画って本当に良いものですよね」

時代を超えて人の心を震わせる!

一部では、『プラダを着た悪魔2』について人種差別的な描写がある、などというコメントもあるようですが、知らずに観た私はまったく気になりませんでした。

あと、レディ・ガガもスペシャルゲストとして登場していて、音楽が相当イカしてましたよ。

タイトルからもう「RUNWAY」で『プラダを着た悪魔2』のためのレディ・ガガ&新進気鋭のラッパー、ドーチーの書き下ろしでした。

すごいスピードで移り変わる時代の中、普遍的なものは何かを教えてくれる、しっかり硬派な内容の映画です。

また、ファッション界が舞台ではありますが、物語の主軸はそこではないので、ファッションに興味が無い人も楽しめますよ。

ではまたね。

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